作品の性質上、どうしても作業的になりがちで時折、何を表現したいかの部分が真っ白になってしまう。と、同時に作品もどんどんおかしくなって行くので、そんな時は最初に戻る。コンセプトを確認して、冷静に作品を見ればどこで道を間違ったのか見えてくるし、どこまで戻ればいいのかわかる。そんな行き来を繰り返すのが私のもっぱらの制作スタイルです。
誰かとはぐれてしまったら、最初の出発地点に戻ると大抵時間が経てば出会えるもの。今は携帯電話やスマートフォンがあるから、このアナログ感覚は忘れてがち。
デジタル社会の中でたくさんの人が迷ってしまうのは、もしかしたら原始的な感覚が鈍っているからではないのかしらとふと思う夜更けです。